『猫と竜をつなぐうた』番外編（バレンタイン企画）

【本編のあらすじ】 　舞台はいにしえの伝承とともに、多くの亜人族が住む国、詩国（しこく）。 　星の峡谷に住む猫族（フェーレ）のリヒトは、　凶星といって不吉な星の出る夜に産まれたために村人たちから不吉な存在として疎まれて生きてきた。 　ある日リヒトは、死んだ父の友人だった召喚主のヴィクトに言われて、召喚の儀式を行うことになる。召喚主というのは、かつて神話の時代にこの地に生きた聖獣の魂を召喚し、魔物を退治する詩国の英雄のことだ。 　儀式を行ったリヒトは、カインという名のやたらと偉そうな竜の聖獣を召喚してしまう。しかもカインは呪いの聖獣と呼ばれるいわくつきの存在で、彼を召喚したためにリヒト